眠れぬ夜に思う 

前述のように、嫁の実家で散々な夜を過ごした俺。眠れない夜は死にたくなるほど長い。時には不思議な感覚に見舞われる。

布団から見上げる、見慣れない照明器具と天井。

そこが旅館などの宿泊施設などではなく、他人の家の一室であるという事実。

俺がその家の娘の旦那であるという現実。

その家が愛知県犬山市という、わずか1000日前には全く意識すらした事のない土地にあり、今現在俺がそこで眠れない夜を過ごしているという奇跡のような悪夢のような…

出会ってしまったんだから仕方ない。相手の家の位置も、自分が住むことになる土地の場所もわかっていた。しかし日々何気なく、忙しく暮らしていると見失ってしまうもの。

27年間、自分は東京で生まれて東京で死ぬんだと思っていた。だからこそ、ふとした瞬間に強烈な違和感に襲われる。普段の暮らしには全く不便はない。なんか、こう、「東京都名古屋市」のような感覚なのだ。冷静に考えると極めて捻れた感覚だとおもう。

東京で暮らしている事が当たり前だという過去の感覚を早く捨て去りたい。そうする事で俺はやっと自分の足下というものをしっかりと見る事が出来るような気がする。

出会いから結婚まで、俺の発想と行動と結果の具現化が速すぎた。自分がやっている事の結果を、感覚として受け入れるところまで俺の精神が追いついていなかったのかもしれない。
ずいぶん前にも「現実味がない」なんていうことを書いた気がするが、俺の感覚はそのときからあまり現実に追いついていないようだ。

眠れない夜は現実を直視するいい機会かもしれない。精神衛生上いいか悪いかは別にして。
[2006/05/07 22:09] 日記 | TB(0) | CM(3)

黄金の風邪 

5連休120時間のうち60%を寝て過ごしてしまった俺。ようやく動けるようになった昨日は嫁の実家へ。

途中、名古屋駅で新婚旅行のプランを組む。行き先が北海道という事以外全くの白紙の状態で相談に行ったにも関わらず相変わらずの決断力でバッサバッサと決めて切り捨て6泊7日の行程を作り上げる。なにしろ往復に使う飛行機の空席が残2という状況。もたもたしているうちにSOLD OUTしてしまうかもしれない。とにかく決めるだけ決めて、気になったらあとで変更という事にしてしまえばいい。宿だってキャンセル料が発生する前だったらいくらでも変えられるわけだし。替わりの宿があればの話だけどね。とにかく飛行機さえ押さえてしまえば後はなんとかなるのだ。(決めるだけ決めておいて、財布を忘れた事を忘れていた事に後になって気が付いた。当然この時は一円も払っていない)

嫁実家に到着してすぐに夕飯を頂く。食後は皆で映画なぞを見ながら適当に過ごし、日帰りの予定が一泊することに

そして入浴後、待ってましたとばかりに強烈な頭痛。ただ事ではないレベル。レベルE。飲み込んだはずのドンパッチが頭の中で弾けているような、ドッカンドッカンいう感じの激しい痛み。ご両親の手前、SGの服用はひとまず押さえる。本当は頭抱えてKING CRIMSONのファーストのジャケットの男のような顔してうずくまっていたいのだが、ここは男のガマン。

死にも等しい激痛の中で茶をすすり談笑してる俺。いよいよ寝ようかというところでSG服用。そのまま布団に入るものの、一発では全く効果が期待できないレベルにまで痛みが達していたため真っ暗な他人の家のキッチンでSGを飲む俺。

激しい痛みと激しい雨の音で当然眠れない。意識を失ったかと思うと、どんな悪夢を見ていたのかと自分を問い詰めたくなるような大量の冷や汗で目が覚める。そんな泣きたくなるような夜をくぐり抜け朝を迎える。

顳顬を押さえながらキッチンに降りて水を一杯もらい、部屋で3度目のSG。更に横になった後で遅い朝食を頂く。

雨が酷いのと俺が店に財布を忘れてしまったのとでドライブがてら車で送ってもらうことに。出発前にまたしても頭痛がぶり返してきたので止めの一撃を食わせようと思ってカバンを見るがSGがない。

「た、弾切れ?」

なんてアムロみたいに呟いてみてもどうする事も出来ないので必死でまさぐるとセデス・ハイを一回分だけ発見。九死に一生を得たような感覚で出発。正直車中でも頭痛とSGの雨霰に晒された胃の不快感で気持ち悪かった。そんな状態で店に寄って財布を取り戻し、JRに行って旅行代金の支払いを済ませ、帰宅後は顳顬を押さえながら美容院に行き、今頃になって痛みを忘れた俺の頭と俺はここにいる。

5連休も20代もあと2時間半余りで終わろうとしている、2006年5月7日。

わすれねーよ。
[2006/05/07 21:45] 日記 | TB(0) | CM(0)